マウスピース型矯正(インビザライン)のメリット・デメリット
メリット
- 透明で目立ちにくい
- 透明なマウスピース型の装置なので、装着していても他人に気づかれにくいです。
- 自由に取り外し可能
- ご自身で取り外しが可能なので、食事の際ははずしていただきますので、食事中の煩わしさがありません。また、歯磨き時もはずしますので、簡単に歯のお手入れができ、口腔内を健康な状態に保つことができます。
- 通院回数が少ない
- マウスピース型矯正(インビザライン・システム)では3次元治療計画ソフトウェアを通じて、治療開始から完了に至るまでの歯の移動を、コンピューターでシミュレーションし、少しずつ歯を動かした状態に合わせたマウスピースを作成します。マウスピースはまとめて複数枚まとめてお渡しし、ご自身で交換いただきますので、通院は1~2か月に1度のペースになります。
- 金属アレルギーの心配がない
- マウスピースは薄いプラスチックで作られており、一切金属を使用しておりませんので、適応症例であれば金属アレルギーが心配な方にはお勧めの治療法になります。
デメリット
- マウスピースの使用時間が少ないと治療の進みに影響する
- アライナーは1日の規定された装着時間(約20時間以上)の使用が必要です。食事、歯磨きの際には外しそれ以外の時間はできるだけ装着いただきます。使用時間が短いと治療の進行が遅れてしまうことがあります。
- 補助的な装置が必要になることがある
- 抜歯をして大きく歯を動かすような場合などマウスピースよりもワイヤー矯正のほうが確実に歯を動かすことができると言われています。また、細かいかみ合わせの微調整などの仕上げもワイヤー矯正のほうが高い精度が得られることもあります。症例によってはマウスピース矯正に加えて部分的にワイヤー矯正を行うことをご提案いたします。
コンビネーション矯正(ワイヤー矯正+マウスピース矯正)
抜歯を伴う矯正治療など、マウスピース矯正では歯の動きの確実性がワイヤーに劣る可能性がある場合、部分的あるいは一時的にワイヤー矯正を併用してマウスピース矯正を行うこともできます。例えば、はじめの抜歯した隙間をある程度閉鎖する期間の1年くらいは、横から後ろの歯だけにブラケットを装着してワイヤー矯正で行い、治療の後半の1~1年半はブラケットとワイヤーははずしてマウスピース矯正で行うといった方法です。それぞれの装置のメリットを生かし、極力装置の目立たなさに配慮しながら治療の精度の信頼性、治療期間の短縮も期待できます。別途費用は追加になりますが、極力確実な治療そしてできるだけ歯に装置をつけるのは避けたいというご要望の方にはお勧めできます。